ある日、車に乗ろうとタイヤを何気なく見たとき、表面に細かなスジのような線が入っていることに気づいた経験はありませんか。
それは「ひび割れ」と呼ばれる状態で、見た目には小さな異変でも、そのままにしておくと大きなトラブルにつながるおそれがあります。
とくに気温の変化が激しい季節や、長い間タイヤを交換していない場合には、ひび割れが進行していることもあります。
今回は、車のタイヤにできるひび割れについて、原因や見分け方、そして対策まで、わかりやすくご紹介します。
安全なカーライフを守るためにも、ぜひ最後までご覧ください。
車のタイヤひび割れとは?
タイヤのひび割れとは、ゴムの表面にできるスジ状の割れ目や亀裂のことを指します。
はじめは見逃してしまいがちなほど細い線ですが、放置するとどんどん広がっていき、走行中の安全性に大きく関わることがあります。
ひび割れが深くなると、内部の構造にまで影響し、最悪の場合はバーストを引き起こす可能性もあるため注意が必要です。
車のタイヤにできるひび割れの種類と特徴
ひび割れには、いくつかのパターンがあります。
たとえば、タイヤの側面にできるひびは「サイドウォールクラック」と呼ばれ、外からの衝撃や紫外線の影響で発生しやすいとされています。
また、タイヤの接地面や溝のあいだにできる細かなヒビは、長期間の使用によるゴムの劣化が主な原因です。
見た目ではまだ溝が残っていても、これらのひび割れがある場合には、交換を検討したほうが安心です。
タイヤのひび割れとバーストの違いを知ろう
ひび割れとバーストは別の現象ですが、深いひびが原因でバーストが起きるケースもあります。
ひび割れは、ゴムの表面が硬くなって柔軟性を失うことで生じます。
一方、バーストは内部の空気圧にタイヤが耐えられず、突然破裂してしまう現象です。
表面の異変が見えにくい場合でも、経年劣化によって内部にダメージが蓄積していることもあるため、目視だけで安心せず、定期的な点検が大切です。
車タイヤのひび割れ原因7つ
タイヤにひび割れができる原因はひとつではなく、さまざまな要素が関係しています。普段の使い方や保管環境によって、タイヤの状態は大きく変わります。ここでは、とくに注意しておきたい代表的な7つの原因を見ていきましょう。
経年劣化とゴムの硬化
タイヤはゴム製品のため、時間が経つとどうしても劣化していきます。
新品のころはしなやかだったゴムも、年数がたつにつれて少しずつ硬くなり、表面が乾燥して割れやすくなります。
走行距離が少なくても、年数が経てば劣化は進むため、「見た目がきれい」でも油断は禁物です。
紫外線やオゾンによるダメージ
直射日光が長時間あたる場所に車を停めていると、タイヤは紫外線の影響を受けて傷みやすくなります。
また、空気中に含まれるオゾンもゴムを劣化させる原因のひとつです。
駐車場が屋外の場合は、タイヤカバーなどで紫外線を防ぐ工夫が必要です。
空気圧の不足・過多による負担
空気圧が適正でないと、タイヤにかかる負担が増えてしまいます。
とくに空気が少なすぎるとタイヤの側面がたわみやすくなり、そこにひび割れが発生しやすくなります。
逆に空気を入れすぎても内部の圧力が高まり、タイヤの寿命を縮めてしまいます。
重い荷物を載せすぎていない?
定員以上の人を乗せたり、大きな荷物をたくさん積んだりすると、タイヤに過剰な荷重がかかります。
とくにリアタイヤには負担が集中しやすく、側面やショルダー部分にダメージが蓄積されやすくなります。
過積載は車全体にとっても負担となるため避けましょう。
あまり乗らない車ほど要注意
意外に思われるかもしれませんが、ほとんど乗らない車のタイヤほど劣化しやすい傾向があります。
長期間動かさずに放置しておくと、タイヤの同じ部分が地面に接したままになり、そこから平らにつぶれたり、ひび割れが発生したりします。
たまには車を動かすことも大切です。
洗車時のワックス・薬品にも注意
洗車時に使うタイヤワックスや洗剤の種類にも気をつけたいところです。
油分を多く含むワックスはゴムを劣化させる原因になることがあり、とくに油性タイプはひび割れを促進するリスクがあります。
できるだけ水性のタイヤ専用製品を選ぶのが安心です。
過酷な路面での走行
工事現場のような砂利道や、段差が多い道を頻繁に走行していると、タイヤへの負担はどうしても大きくなります。
縁石に接触したり、穴ぼこ道を高速で通過したりすると、目には見えないひずみが蓄積し、ひび割れや変形のきっかけになります。
走行ルートにも配慮が必要です。
車のタイヤひび割れを放置すると…?
タイヤのひび割れは、目立たないうちはつい見過ごしてしまいがちですが、そのまま放置すると走行中に思わぬ事故につながる危険があります。
表面だけのように見えても、内部の構造まで影響している可能性があるため、油断は禁物です。
ここでは、ひび割れを放置した場合に起こり得るリスクについてご紹介します。
パンクやバーストの危険性
ひび割れが進行すると、タイヤのゴムが裂けたり、内部の空気が少しずつ漏れ出したりすることがあります。
これにより、走行中にタイヤがパンクし、急に操作が難しくなる場面が起こるかもしれません。
とくに高速道路などスピードを出して走る場面では、わずかな空気の漏れも短時間で大きなトラブルに発展します。
深いひびがタイヤ内部のワイヤー層やコード部分にまで達してしまうと、「バースト」と呼ばれる破裂が起こるおそれがあります。
バーストが発生すると、車が急に片方に引っ張られるように動くため、ハンドルを取られて壁や他の車に接触するリスクが一気に高まります。
こうした事態を避けるためには、ひび割れを早い段階で発見し、必要に応じてタイヤ交換などの対応を取ることが重要です。
タイヤトラブルによる事故の例
実際に、ひび割れが原因で事故につながった事例も少なくありません。
たとえば、遠出のドライブ中にタイヤがバーストし、車がスリップして中央分離帯に衝突したケースがあります。
原因を調べてみると、数ヶ月前からサイドにひびがあったにもかかわらず、交換を先延ばしにしていたことが明らかになりました。
また、都市部での走行中にパンクが起き、交差点内で停車を余儀なくされ、後続車との接触事故につながったというケースもあります。
このように、日常の小さな異変を見過ごすことで、大きな損害やけがにつながる可能性があるのです。
ひび割れは時間とともに深くなり、見た目には変化がなくても内部ではダメージが広がっていることもあります。
安全に運転を続けるためには、少しでも異常を感じたときにはプロによる点検を受けることが安心への第一歩です。
車タイヤのひび割れ対策と予防法
ひび割れを完全に防ぐことはむずかしくても、日ごろの点検や保管方法を見直すことで、その進行を遅らせることは十分可能です。
大切なのは、タイヤを「消耗品」として適切に扱いながら、状態をこまめに観察することです。
ここでは、具体的にどのような対策があるのか、順を追ってご紹介します。
定期点検と空気圧のチェック方法
タイヤのひび割れ対策として、まず実践したいのが空気圧の管理です。
タイヤの空気は自然に少しずつ減っていくため、最低でも月に1回は点検する習慣をつけましょう。
ガソリンスタンドやカー用品店に設置されているエアゲージを使えば、自分でも簡単に測れます。
また、空気圧だけでなく、タイヤの表面や側面に変化がないかも確認しておくと安心です。
小さなひびや異物の刺さりも、このときに見つけやすくなります。
点検のついでに、前後のタイヤをローテーションすることで偏った摩耗を防ぎ、タイヤを長持ちさせる効果も期待できます。
タイヤの保管方法とカバー活用術
車を長く使わない期間がある場合や、スタッドレスタイヤを保管するときには、置き場所にも気をつけたいところです。
直射日光があたる場所や、雨ざらしの状態では、タイヤのゴムが早く劣化してしまいます。
理想は、風通しがよく、直射日光があたらない場所に保管することです。
もし屋外での保管が避けられない場合には、タイヤ専用のカバーを使いましょう。
紫外線やほこりを防ぐだけでなく、オゾンなどの外的要因からも守ることができます。
タイヤを立てた状態で並べるよりも、横に寝かせて積むことで形崩れも防げます。
ワックスや洗剤の選び方
洗車の際に使うタイヤ専用ワックスや洗剤も、実は劣化のスピードに関係しています。
とくに油性のタイヤワックスは、ツヤ出し効果は高いものの、ゴムへの影響が強く、長期的にはひび割れの原因になるおそれがあります。
そのため、できるだけ水性タイプのワックスを選び、成分表に「ゴム保護」などの記載がある製品を使うのが安心です。
タイヤを美しく保つためのケアが、ひび割れを防ぐメンテナンスにもつながります。
日常の乗り方・扱い方で差が出る
日常的な運転や取り扱いにも、ひび割れを防ぐヒントがあります。
急発進や急ブレーキを避けることでタイヤへの負担を減らせますし、縁石にタイヤをこすらないよう気をつけるだけでも違いが出ます。
また、駐車時にはハンドルをまっすぐにしておくと、同じ場所にかかる圧力を分散でき、特定部分の劣化を防げます。
まとめ
今回は、車のタイヤにひび割れが生じる原因と、その対策や対応方法について解説しました。
タイヤのひび割れは、小さな見た目でも放置すると重大な事故につながるおそれがあります。
とくに経年劣化や空気圧の管理不足、紫外線の影響など、日常のちょっとしたことが原因になるため、こまめな点検と正しいメンテナンスが欠かせません。
タイヤは車の安全を支える大切な部品です。
ひび割れを早期に発見し、適切な対応を取ることで、安全で快適なドライブを長く楽しめるでしょう。
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