車の中がぬれていたり、いつもと違うにおいがしたりすると、ふと「どこかから雨が入っているかも?」と感じることがあります。
とくに梅雨や台風の時期は、車内の湿気やシートのぬれに気づく方も多いでしょう。
実は、車の雨漏りはちいさなすきまから始まることが多く、そのままにしておくと大きなトラブルにつながるおそれもあります。
本記事では、雨漏りの主な原因についてわかりやすくご紹介します。
車の雨漏り原因はどこ?よくある4つのケース
車の雨漏りにはいくつかの原因があり、どれも気づかないうちに進んでしまうことが特徴です。
ここではとくに多い4つのケースについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
サンルーフや排水ホースの詰まり
サンルーフのある車には、雨水を外に流すための排水ホースがついています。
排水ホースが落ち葉やほこりでつまってしまうと、行き場を失った水が車内にあふれ出すことがあります。
とくに古い車や長いあいだ洗車をしていない場合は、排水機能がうまく働かず、思わぬところから水がしみ出してくることもあるので注意が必要です。
ドアや窓のゴムパッキンの劣化
ドアまわりや窓枠には、ゴムでできたパッキンがついていて、外からの水の侵入を防ぐ役目をはたしています。
しかし、このパッキンは時間とともに固くなったり、ひびが入ったりして、すきまができやすくなります。
見た目にはわかりにくいですが、ぬれたシートやドアの下に水がたまっているようなら、パッキンの劣化をうたがってみましょう。
ガラス周りの接着ミスやモールの傷み
フロントガラスやリアガラスのまわりには、雨をはじくためのモールやシール材が使われています。
これらが傷んでいたり、ガラスを交換したときに接着が不十分だったりすると、そこから水が入りこむことがあります。
洗車後や雨の日に、ガラスの下に水たまりができているようなときは、この部分の劣化が進んでいるサインかもしれません。
ボディのひび割れやサビによる穴あき
長年使っている車や、事故のあとにしっかり修理されていない車では、ボディに小さなひびやサビ穴ができていることがあります。
見た目にはわからなくても、そこからじわじわと雨水がしみこみ、フロアマットの下やトランク内に水がたまることもあります。
とくに車の下まわりは、ふだん見ない場所なので、定期的にチェックしておくと安心です。
車の雨漏り修理にコーキングは使える?
雨漏りに気づいたとき、「自分でなんとか直せないかな」と考える方も多いと思います。
とくにコーキングは、ホームセンターなどで手軽に手に入り、使い方もむずかしくないため、DIY修理の定番です。
ただし、使い方をまちがえると、かえって状況が悪くなることもあるため、ポイントを押さえて正しく活用することが大切です。
コーキングが有効な雨漏りパターン
コーキングが役立つのは、ゴムパッキンのすきまや、サビによる小さな穴など、目に見えるすきまが原因の場合です。
たとえば、フロントガラスまわりのシールがはがれていたり、トランクのふちにあるシール材がはがれていたりする場合、コーキングを使ってしっかりふさげば、雨水の侵入を防げます。
あらかじめ水をかけて漏れ箇所を確認してから使うと、より効果的です。
DIYで使う際の注意点とリスク
コーキングは一見かんたんそうに見えますが、じつは施工方法によって効果が大きく変わります。
まず大切なのは、塗るまえにしっかりと清掃と乾燥を行うことです。
水分や汚れが残ったままの状態で使うと、しっかりとくっつかず、すぐにはがれてしまいます。
必要のない場所に塗ってしまうと、あとで本格的な修理をする際に手間が増えるおそれもあります。
とくに雨漏りの原因が見えにくい場所や、サビが広がっているような場合は、応急処置として使うにとどめ、無理に自分で直そうとしないほうがよいでしょう。
コーキングの手順と必要な道具
DIYでコーキングを行うには、まず漏れの場所を特定し、その周辺をきれいにふき取って乾かします。
そのうえで、カー用品店やホームセンターなどで売っている自動車用のコーキング剤を使い、すきまにぬり広げていきます。
ヘラを使って表面をならすと、見た目もきれいに仕上がります。
乾燥には半日から1日ほどかかるため、施工後はすぐに雨にぬれないように注意しましょう。
使う道具は、コーキング剤のほかに、マスキングテープ、カッター、ヘラ、ペーパータオルなどがあると便利です。
車の雨漏り修理費用はいくらかかる?
雨漏りの原因がわかっても、実際に修理を依頼するとなると「どれくらい費用がかかるのか」が気になるところです。
ここでは、ディーラー・整備工場・DIYのそれぞれの相場を見ていきましょう。
ディーラー修理の費用感
正規ディーラーに依頼する場合は、部品の交換や専門的な作業をふくむことが多いため、費用はやや高めになる傾向があります。
たとえば、サンルーフの排水ホースがつまっていたり、ガラスまわりのシールに不具合があったりする場合、部品代と作業料を合わせて3万円から10万円程度が目安となります。
保証期間内であれば無償で対応してもらえるケースもあるため、まずは購入先に相談してみるとよいでしょう。
整備工場・カー用品店の場合
街の整備工場やカー用品店でも、雨漏り修理に対応しているところがあります。
こちらはディーラーに比べて費用が抑えられることが多く、1万円から5万円程度で済むケースもあります。
ただし、設備や技術力に差があるため、信頼できる店舗を選ぶことが大切です。
ネットの口コミや評判を参考にしながら、事前に見積もりを出してもらうのがおすすめです。
自分で直す場合の費用
自分で雨漏りを直す場合は、コーキング剤や工具などをそろえる費用だけで済むため、かなり安くすませられます。
コーキング剤は1本あたり1,000円前後、マスキングテープやヘラなども合わせて、合計2,000〜3,000円程度が相場です。
費用は安くても、しっかり乾かす時間やていねいな作業が必要なので、手間を惜しまないことが成功のポイントです。
車の雨漏りを放置するとどうなる?
「少しくらいぬれていても大丈夫かな」と思って雨漏りを見過ごしてしまうと、じつは車にとって大きなダメージにつながることがあります。
ここでは、雨漏りを放置した場合に起こりやすい3つのリスクについてご紹介します。
カビ・悪臭・シートの変色
車内がぬれたままになると、まず心配なのがカビの発生です。
とくにフロアマットの下やシートのすきまなど、湿気がこもりやすい場所は、カビが生えやすくなります。
カビのにおいはなかなか取れにくく、消臭スプレーだけでは対応しきれないこともあります。
湿気が原因でシートにシミができたり、変色したりするケースも少なくありません。
見た目や快適さに大きく影響するため、ぬれた部分はすぐに乾かすことが大切です。
配線ショートやコンピューターの故障
最近の車には、シート下やトランクまわりなど、見えにくいところにもたくさんの配線や電装部品が使われています。
こうした部分に水が入りこむと、配線がショートしたり、車のコンピューターに不具合が出たりすることがあります。
たとえば、ドアの開閉がうまくいかなくなったり、エンジンがかかりにくくなったりするのは、雨水が原因の可能性もあります。
このような電装トラブルは修理費も高額になることがあるため、早めの対応が安心です。
フロア腐食・走行トラブルの危険
雨水が車内にたまると、床下の金属部分がじわじわとサビてしまうことがあります。
はじめは目立たないサビでも、時間がたつにつれて穴があき、そこからさらに水がしみこむ悪循環におちいるおそれがあります。
フロアに大きな穴があいてしまうと、ペダル操作や走行安全にも関わるため、非常に危険です。
トランクまわりのサビはスペアタイヤの取り外しにも影響することがあるため、ふだん見ない場所も定期的にチェックしておきましょう。
車の雨漏りの応急処置と修理のコツ
まず応急処置をしておくことで、被害のひろがりを防げます。
ここでは、自分でできる応急対策やDIY修理のポイントをわかりやすくご紹介します。
ビニールシート・防水テープを使った応急対策
雨の日にすぐ対応したいときは、防水テープやビニールシートを使った応急処置が役に立ちます。
たとえば、雨が入りそうなすきまにビニールをかぶせてガムテープで固定するだけでも、一時的に水の侵入をふせげます。
また、車内に水がたまっている場合は、新聞紙やタオルなどを使ってすばやく吸い取っておくとよいでしょう。
コーキングDIYでやるべき手順と注意点
まずは漏れのある部分をよく洗い、完全に乾かしてから作業を始めます。
コーキング剤はカー用品店やホームセンターで手に入りますが、必ず「車用」「防水用」と表示されているものを選びましょう。
マスキングテープでまわりを養生し、コーキングをすきまにしっかりぬりこんでいきます。
ぬり終わったらヘラなどで表面をならし、自然乾燥させます。乾燥時間は商品によってちがいますが、少なくとも半日は雨や水にぬれないよう注意してください。
まとめ
今回は、車の雨漏りについて解説しました。
雨漏りは放置してしまうと、カビや悪臭だけでなく、電装トラブルや車体の腐食といった深刻な問題につながるおそれがあります。
小さなすきまでも、早めに気づいて応急処置をすることが大切です。
コーキングを使ったDIY修理も有効ですが、不安なときや原因がわからないときは、無理せず専門業者に相談しましょう。
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