車を運転していて、ふとスピードメーターが動いていないことに気づいたとき、不安や戸惑いを感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
スピードがわからないまま運転するのは危険であり、交通違反につながる可能性もあります。
とくに高速道路など速度の管理が求められる場面では、メーターが正常に動かないことで大きなリスクを伴います。
スピードメーターが反応しない場合、その原因はいくつか考えられますが、どこに問題があるかを見極めることが大切です。
本記事では、車のスピードメーターが動かない原因について、代表的な事例を中心にわかりやすく解説します。
車のスピードメーターが動かない主な原因
スピードメーターが動かないとき、車のどこに不具合が生じているのかを判断することが重要です。
速度を測定して表示するまでにはいくつかの部品が関わっており、それぞれに故障の可能性があります。
ここでは、とくに多い3つの原因を紹介します。
速度センサーの故障がよくあるケース
車のスピードを感知しているのが「速度センサー」です。
これは車輪やトランスミッションの回転数を測定し、その情報を車内のメーターへと伝える役割を担っています。
速度センサーが故障すると、スピードメーターには何も表示されず、まったく動かなくなることがあります。
速度センサーが原因である場合、走行中にスピード表示が突然ゼロになったり、不安定な数値を示すなどの症状が見られます。
湿気や劣化による接触不良のほか、センサー自体の破損も関係しています。
車種によっては部品代が安価な場合もあるため、原因がここにあると修理が比較的スムーズに進む傾向があります。
メーター本体や内部配線のトラブル
スピードメーターが動かないもう一つの原因は、メーター本体の故障やその周辺の配線の不具合です。
とくに年式の古い車では、内部の電子基板が劣化していたり、配線が断線していたりすることがあります。
このようなトラブルは、メーターの表示そのものが完全に消えていたり、動いたり止まったりを繰り返す場合に考えられます。
メーター本体の故障は専門的な知識や機材が必要となるため、自分での判断や修理は難しいことが多いです。
ディーラーや整備工場での診断を受けることで、確実に原因を特定できるようになります。
ヒューズ切れや電気系統の異常
電気系統に問題がある場合にも、スピードメーターが動かなくなることがあります。
とくに多いのが、ヒューズの切れです。ヒューズは電装品を保護するための重要な部品であり、過電流が流れた際に意図的に切れる仕組みになっています。
ヒューズが切れてしまうと、メーターに電力が供給されず、まったく表示されなくなります。
また、バッテリーの電圧低下やアースの不具合も原因になることがあります。
これらは車全体の電気の流れに関わる部分であり、ヒューズの交換や配線の確認によって解決することが多いです。
ただし、何度もヒューズが切れるような場合は、根本的な電気系統のトラブルが潜んでいる可能性があるため、慎重に原因を見極める必要があります。
車のスピードメーターが動かないことで起こるリスク
スピードメーターが正常に動作していないと、見落としがちなリスクがいくつも発生します。メーターの表示が止まっているだけと軽く考えるのは危険です。
ここでは、スピードメーターが動かない状態で運転を続けた場合に起こりうる二つの代表的なリスクについて解説します。
スピード違反のリスクが高まる
スピードメーターは、自分の車がどれくらいの速度で走っているかを常に確認するための重要な装置です。
これが動かない状態で運転すると、思っているよりも速度が出てしまうことがあり、結果的にスピード違反となる可能性が高まります。
とくに一般道や高速道路では制限速度が明確に定められており、無意識のうちに速度を超えてしまうと、違反として取り締まりの対象になります。
違反によって反則金が発生したり、点数が加算されたりすると、今後の運転にも影響が出るでしょう。
さらに、違反歴があると保険料が上がることもあるため、経済的な負担も大きくなります。
スピードメーターの不具合は、こうしたスピード管理の感覚を鈍らせてしまうため、早めの対応が必要です。
車検に通らなくなる可能性もある
車のスピードメーターは、道路運送車両法で定められた保安基準のひとつです。
メーターが動いていない場合、その基準を満たしていないと判断されることがあり、車検に通らない可能性もあります。
とくに車検では、メーターの表示やランプの点灯など、基本的な機能が正しく動作しているかがチェックされます。
スピードメーターの異常があると、その時点で整備不良と見なされ、整備や再検査が必要になるケースがほとんどです。
車検が通らないと、公道を走ることができなくなります。
安心して車に乗るためにも、スピードメーターの不具合は後回しにせず、しっかり点検・修理するようにしましょう。
スピードメーターが動かないときの見分け方と対処法
スピードメーターが反応しないとき、「故障かも」と思っても、すぐに修理に出すべきか迷う方もいらっしゃるでしょう。
実際には、自分でもある程度の確認ができる場合があります。
ここでは、見分けるためのチェック方法や、状態に応じた対処法についてご紹介します。
自分でできるチェックポイントはここ
スピードメーターが動かないと気づいたら、まずヒューズの状態を確認してみましょう。
ヒューズは運転席の足元やエンジンルーム内にあるヒューズボックスに収められています。
カバーの裏などに配置図があるため、該当する項目を見てヒューズが切れていないかをチェックします。ヒューズが黒く焦げていたり、内部の線が断たれていたりする場合は、交換することで元通り動くこともあります。
また、最近電装品を取り付けた場合は、配線が干渉している可能性もあるため、取り付け箇所を見直すことも大切です。
とくにナビやドラレコを後付けした直後に不具合が出たなら、その周辺の確認をしておきましょう。
OBD2スキャナーでエラーコードを確認する
自分で目視点検をしても原因がわからないときは、OBD2(オンボードダイアグノーシス)スキャナーを使ってみるのも一つの方法です。
OBD2スキャナーを車の診断ポートに接続することで、エラーコードを読み取り、どこに不具合があるかを知ることができます。
最近はスマホと連携できるタイプも多く、カー用品店やインターネットで手軽に購入できるようになっています。
速度センサーの故障や電気系統の異常など、ドライバー自身では見つけにくい問題も、スキャンによって特定しやすくなります。
ただし、エラーコードの読み取りにはある程度の知識が必要となるため、不安な場合は整備工場で診断してもらうと安心です。
修理に出す場合の費用と依頼先の選び方
点検しても不具合の原因が特定できない、または修理が必要だと判断した場合は、専門業者への依頼が必要です。
修理費用は内容によって異なりますが、速度センサーの交換であれば部品代と工賃を合わせて1万円から3万円ほどが目安になります。
メーター本体の交換や基盤の修理が必要になると、車種によっては5万円を超えることもあります。
ディーラーでは純正部品での対応が基本ですが、町の整備工場ではリビルト品や社外品を使って費用を抑える提案を受けられることもあります。
いずれにしても、症状をできるだけ詳しく伝えたうえで、見積もりを出してもらうことが大切です。
納得できる説明がある整備先を選ぶことで、安心して車を任せることができます。
スピードメーターの故障を放置するとどうなる?
スピードメーターが動かなくても運転はできるため、つい修理を後回しにしがちです。
しかし、放置することで思わぬトラブルに発展するケースがあります。
ここでは、後回しにした場合の具体的なリスクについてお伝えします。
感覚に頼る運転がクセになり、違反や事故のリスクが増える
メーターが動かないと、自分のスピードを正確に把握できません。
すると、速度を体感に頼って判断するようになり、次第にそれが習慣になります。
とくに制限速度が厳しい場所では、スピードオーバーに気づかないまま走行してしまう危険があります。
結果として違反に繋がったり、事故のリスクが高まったりする恐れがあります。
車全体への悪影響が広がる可能性もある
スピードメーターの異常は、電装系の異常やコンピューターの不具合が関係していることがあります。
軽視して放置していると、他のメーターにも影響が出たり、電気系統全体にトラブルが波及したりすることがあります。
また、速度表示ができないと、エンジンやミッションの異常にも気づきにくくなり、修理が遅れて大きな故障につながることも考えられます。
まとめ
今回は、車のスピードメーターが動かない原因と対処法について解説しました。
速度センサーやメーター本体、ヒューズなどの故障が原因となることが多く、自分で確認できる範囲もあります。
しかし、放置すると重大なトラブルに発展する可能性があります。
速度を把握できない状態での運転は、違反や事故につながるリスクもあり、大変危険です。
日ごろから車の状態に目を向け、不調を感じたら早めに点検・修理を行いましょう。
安全で快適なカーライフを守るためにも、小さな異常も見逃さない心がけが大切です。
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