「エンジンがうんともすんとも言わない」
「でも、ルームランプやカーナビはちゃんとつく」
そんな経験がある方は意外と多いかもしれません。
車の電気が問題なく使えるのに、エンジンだけかからないというトラブルには、原因があります。
放っておくとさらに状態が悪化したり、いざというときに動かせなくなったりするため、早めの対応が大切です。
本記事では、「車のエンジンがかからないけど電気はつく」という状況の理由や対処法、かかる修理費の目安まで、わかりやすく解説します。
車のエンジンがかからないけど電気はつく原因8つ
エンジンがかからないのに電気がつくという症状には、8つの原因が考えられます。
どれかひとつだけが原因になることもありますし、複数の要素が重なって起こることもあります。
ここでは、とくに多い原因を順番に見ていきましょう。
バッテリーが弱っている・劣化している
ライトやナビがつくと「バッテリーは問題ない」と思われがちですが、実はバッテリーが弱っているケースがとても多いです。
電装品に必要な電力は少ないので、ある程度の電圧があれば作動します。
しかし、エンジンをかけるには大きな力が必要で、バッテリーのパワーが落ちているとそれをまかなえません。
とくに寒い日や長く走っていない場合、バッテリーが自然放電して電圧が下がってしまうこともあります。
「電気はつくけどエンジンはダメ」という場合、まずはバッテリーの電圧チェックが基本です。
セルモーター(スターター)の故障
バッテリーに問題がない場合、次に疑われるのがセルモーターの故障です。
セルモーターはエンジンを回すための装置で、ここが故障しているとバッテリーが元気でもエンジンは動きません。
カチカチという音がするのにエンジンがかからないときは、セルモーターの動作がうまくいっていないサインかもしれません。
長く使っている車では、経年劣化でセルモーターが壊れてしまうことも多いです。
セルモーターの修理や交換は専門的な作業になるので、整備工場やディーラーに相談しましょう。
オルタネーターの不具合
オルタネーターは、エンジンがかかったあとにバッテリーを充電する重要な部品です。
この装置が故障すると、走行中に充電されなくなり、徐々にバッテリーが弱ります。
その結果、「昨日までは普通に動いていたのに、今日はエンジンがかからない」という事態になることがあります。
もしバッテリーを新しくしたばかりなのにすぐに上がるようであれば、オルタネーターを疑った方がよいかもしれません。
こうしたトラブルは診断機でチェックできるので、整備のプロに点検をお願いすると安心です。
ヒューズが切れている
ヒューズが切れると、該当する回路の電気が流れなくなります。
エンジン始動に関わるヒューズが断線すると、バッテリーやセルモーターに問題がなくても、エンジンがかからなくなることがあります。
ヒューズボックスは車内やエンジンルームにありますが、車種によって場所や名称が異なるため、確認には取扱説明書を参照してください。
ヒューズの交換は比較的簡単ですが、間違った種類を使うと別のトラブルにつながることもあります。
不安な場合は無理せず、整備士にチェックをお願いするのがおすすめです。
シフトレバーの位置が「P」や「N」になっていない
AT車では、シフトレバーが「P(パーキング)」か「N(ニュートラル)」になっていないと、エンジンがかからないようになっています。
これは安全のための仕様で、誤って「D(ドライブ)」や「R(リバース)」のままでは始動できません。
思わずシフトを中途半端な位置に入れてしまっていたり、シフトレバーが正しく反応していなかったりすると、エンジンがかからない原因になることがあります。
まずは一度、しっかりと「P」か「N」に入っているかを確認してみましょう。
スマートキーの電池切れ
最近の車はスマートキーを使ったプッシュスタート式が主流です。
スマートキーの電池が切れていると、車がキーを認識できず、エンジンがかかりません。
キーを近づけても反応しない、スタートボタンを押しても無反応という場合は、キーの電池が原因かもしれません。
スペアキーで試したり、キーに内蔵された物理キーでの始動方法を確認したりすると、対処しやすくなります。
電池交換はコンビニやカー用品店でも簡単にできるので、定期的に交換しておくと安心です。
ハンドルロックがかかっている
ハンドルを動かしたときに「カチッ」と固定されてしまうことがあります。
これは盗難防止のためのハンドルロック機能ですが、解除しないとエンジンがかからないことがあります。
解除方法は、ハンドルを左右に少し揺らしながらスタートボタンやキーを回すだけです。
慣れていないと焦るかもしれませんが、落ち着いて操作すればすぐに動かせるようになります。
ガソリンが入っていない(ガス欠)
とても基本的なことですが、燃料がないと当然エンジンはかかりません。
メーターの見落としや、燃料計の不具合で気づかないままガス欠になっていることもあります。
「そんなはずない」と思っていても、まずはガソリンが入っているかどうかを確認しましょう。
もし燃料が空だった場合は、携行缶で給油するか、ロードサービスに依頼する必要があります。
車のエンジンがかからない・電気はつくときの修理費用目安
エンジンがかからないトラブルが起きたとき、気になるのが「いくらかかるのか?」ということだと思います。
トラブルの内容によって修理費は大きく変わりますが、ここでは代表的なケース別におおよその目安をご紹介します。
目安を知っておけば、いざというときに慌てずに対応できるでしょう。
バッテリー交換にかかる費用
バッテリーの劣化や弱りが原因だった場合、交換が必要になります。
バッテリーの種類や容量によって金額は変わりますが、一般的な乗用車であれば、交換費用はおおよそ1万〜2万円ほどです。
ハイブリッド車や輸入車の場合は、専用バッテリーを使用しているため、もう少し高くなることがあります。
最近ではカー用品店やガソリンスタンドでもバッテリー交換できます。
料金を比較して選ぶのもひとつの方法です。
セルモーターの修理・交換費用
セルモーターの故障が原因だった場合は、修理ではなく本体交換になるケースが多いです。
その場合、部品代と工賃をあわせて3万〜6万円程度が目安となります。
中古パーツやリビルト品を使用すれば費用を抑えられます。
しかし、耐久性や保証を考えると、新品にする方が安心です。
走行距離が多くなってきた車ほど、セルモーターの劣化は起きやすいため、定期点検での確認も大切です。
オルタネーター交換の費用目安
オルタネーターの不具合でバッテリーが充電されない状態が続いていると、交換が必要になることがあります。
この場合の修理費用は、車種やパーツの種類によって異なりますが、おおよそ5万〜8万円ほどです。
リビルト品を選べば、少し安く済む場合もあります。
ただし、オルタネーターの交換は作業時間もかかるため、整備工場での事前見積もりをしっかり確認しておくことが大切です。
キーの電池交換やヒューズ交換は数百円~数千円で済むことも
意外と多いのが、スマートキーの電池切れやヒューズの断線です。
この場合、電池交換なら数百円で済みますし、ヒューズも1個あたり数百円程度です。
ただし、ヒューズの場所や種類によっては、工賃が発生することもあります。
カー用品店で対応してもらえることも多く、比較的手軽に解決できるトラブルなので、まずはここからチェックしておくのもおすすめです。
車のエンジンがかからないのを防ぐ予防策
「エンジンがかからない…」というトラブルは、突然起こるからこそ焦ってしまうものです。
しかし、日頃から少し気をつければ、こうした困った状況を避けられる可能性がぐんと高まります。
ここでは、誰でも簡単にできる予防策を中心に、ふだんのカーライフに取り入れたいポイントをご紹介します。
バッテリーの点検は半年から1年を目安に
バッテリーは、見た目には問題がなくても少しずつ劣化が進んでいます。
とくに近所の買い物や短距離の運転が多い方は、充電が不十分になりやすく、思わぬタイミングでバッテリー上がりを起こすことがあります。
点検の目安は半年から1年ごとが理想的です。
カー用品店やガソリンスタンドで無料点検を実施していることもあるので、オイル交換などのついでにチェックしてもらうのがおすすめです。
「最近エンジンのかかりが悪いな」と感じたら、早めに点検することで突然のトラブルを防げます。
スマートキーの電池は定期的に交換を
スマートキーの電池が切れると、車がキーを認識できず、エンジンがかからなくなることがあります。
とくに季節の変わり目や冬場には電池の消耗が早くなることもあり、予兆なく電池切れになるケースも少なくありません。
使用頻度や環境にもよりますが、スマートキーの電池は1年に1回を目安に交換するのが安心です。
ボタン電池はホームセンターやコンビニでも手に入ります。
ドライバー1本で交換できるモデルも多いため、日常的なセルフメンテナンスとして覚えておくと役立ちます。
まとめ
今回は「車エンジンがかからないけれど電気はつく」というトラブルについて、原因や対処法、修理費用の目安まで解説しました。
バッテリーやセルモーターの不具合、キーの電池切れなど、身近な要因が多いため、焦らず一つずつ確認することが大切です。
また、日頃の点検やちょっとしたメンテナンスで、トラブルを未然に防げることもあります。
万が一のときも、落ち着いて対処できるように、今回の内容を思い出してみてくださいね。
快適で安心なカーライフをこれからも楽しんでいきましょう。
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