「なんだか車の下に水が落ちてる…」
そんなふうに感じたことはありませんか?
もしかすると、それは“冷却水漏れ”のサインかもしれません。
もし冷却水が漏れてしまうと、気づかないうちにエンジンがオーバーヒートし、大きな修理が必要になることもあります。
本記事では、車の冷却水漏れについて、原因や気づき方、応急処置の方法、そして修理費用の目安まで、詳しく解説します。
愛車を長く安心して乗るために、ぜひ参考にしてください。
車の冷却水漏れってどんなトラブル?
冷却水のトラブルはエンジンに深く関わっていて、放っておくと重大な故障につながることもあります。
ここでは、冷却水漏れとはどんなトラブルなのか、くわしく見ていきましょう。
冷却水はエンジンを守る大切な存在
車のエンジンは走っているあいだにとても高温になります。
火がついて爆発をくり返す構造のため、冷やさずにいるとすぐにオーバーヒートしてしまいます。そこで使われているのが「冷却水(クーラント)」です。
これはエンジンの熱を外に逃がして温度を安定させるための液体で、ラジエーターという装置を使ってぐるぐると循環しています。
エンジンの熱をしっかり冷やしてくれるからこそ、車は安心して走れます。
冷却水漏れが起きるとどうなる?
冷却水が漏れてしまうと、エンジンの温度をうまく下げられなくなります。
初めのうちは気づきにくいですが、しばらくするとエンジンが熱くなりすぎて、車のダッシュボードにある警告ランプが光ることがあります。
そのまま走り続けてしまうと、エンジン内部の部品が焼きついてしまい、最悪の場合はエンジンの交換が必要になることもあります。
また、冷却水は見た目が水に近いので、ただの水たまりだと思って見過ごしてしまう方もいます。
しかし、その水たまりが実は冷却水だったというケースは少なくありません。
冷却水には色がついていることが多いので、ほんの少しでも違和感を覚えたら、専門の整備工場で見てもらうことが安心につながります。
車の冷却水漏れ|主な原因まとめ
冷却水が漏れると聞くと、「どこから漏れてるんだろう?」と不安になりますよね。
ここでは、よくある冷却水漏れの原因について、代表的なパターンをくわしくご紹介します。
ラジエーター本体の劣化や破損
ラジエーターは、エンジンで熱くなった冷却水を冷やすための装置です。
金属製の部品がたくさん組み合わさってできていて、外からの衝撃や経年劣化によって小さなヒビが入ることがあります。
このヒビから少しずつ冷却水が漏れ出して、いつのまにか量が減ってしまうこともあるのです。
とくに年数がたった車は、ラジエーターそのものの交換が必要になることも少なくありません。
冷却ホースのひび割れや緩み
冷却水は、ラジエーターからエンジンまでホースを通って移動しています。
このホースはゴムでできているため、熱や時間の経過によって硬くなったり、表面にひびが入ったりすることがあります。
また、取り付け部分のバンドがゆるんでいると、そこから冷却水がしみ出してくる場合もあります。
エンジンルームをのぞいてホースが白く粉をふいていたり、カチカチに硬くなっていたりする場合は、要注意です。
ウォーターポンプの故障
ウォーターポンプは、冷却水をエンジン全体に送り出すためのポンプです。
このポンプが正しく動かないと、冷却水は流れず、熱がこもってしまいます。
ポンプの内部にはパッキンが入っていて、ここが劣化するとわずかずつ水が漏れてくるようになります。
ウォーターポンプの不具合は、冷却水の減りだけでなく、ベルトからの異音や振動として感じられることもあります。
ラジエーターキャップのトラブル
意外と見落としがちなのが、ラジエーターキャップの不具合です。
キャップには内部の圧力を一定に保つしくみがあり、しっかり密閉されていないと、蒸気と一緒に冷却水が外へ出てしまいます。
古くなったキャップはゴム部分が傷んでいることがあり、それが冷却水漏れの原因になることもあります。
交換も比較的簡単で安価な部品なので、気になるときにはキャップもチェックしておくと安心です。
ヘッドガスケットの劣化による内部漏れ
エンジン内部で冷却水が漏れているケースにも注意しましょう。
とくに多いのが、ヘッドガスケットと呼ばれる部品の劣化です。
これはエンジンの金属部分どうしをつなぐ密閉用のパッキンのようなもので、ここにすきまができると、冷却水がエンジン内に流れ込んでしまいます。
白煙が出る、オイルが白っぽくなるなどの症状があれば、この内部漏れの可能性が高いです。
修理には費用も時間もかかるため、早めに気づくことが大切です。
車の冷却水漏れに気づくポイント・症状
冷却水の漏れは、気づかないうちに少しずつ進行することが多いです。
ここでは、冷却水漏れを見つけるためのヒントや、よくある症状についてご紹介します。
車の下に見慣れない水たまりがある
駐車場に停めていた車の下を見たとき、水たまりができていたら要注意です。
エアコンを使った後にできる結露による水と、冷却水の漏れとでは見た目が似ていますが、冷却水にはピンクや緑、青といった色がついていることが多いです。
また、独特の甘いにおいがするのも特徴です。
見慣れない水がいつも同じ場所に残っているようなら、冷却水漏れの可能性を疑いましょう。
リザーバータンクの冷却水量が減っている
ボンネットを開けると、冷却水の量を確認できる「リザーバータンク」があります。
そこに表示されたラインより水位が下がっていたら、どこかから冷却水が抜けているかもしれません。
すぐに減らない場合でも、何日かに分けて少しずつ減っていくようなら、じわじわと漏れている状態が考えられます。
ふだんから月に一度でもチェックしておくと、早期発見につながります。
エンジンの警告ランプが点灯する
運転中に、メーター内の警告ランプが赤く点灯したり、温度計の針がいつもより高い位置を指したりすることがあります。
これはエンジンが熱くなりすぎているサインで、冷却水が不足していたり、うまく循環していないときによく見られます。
もしこのランプが点いたら、いったん安全な場所に停車して、ボンネットを開けて様子を確認しましょう。
エンジンから異音や振動がする
エンジンの中では、冷却水がきちんと流れて温度をコントロールしています。
その流れが止まったり弱くなったりすると、金属部品どうしの摩擦が強くなり、キュルキュルという異音やガタつきが出ることがあります。
いつもとちがう音や揺れを感じたら、それも冷却水トラブルのサインかもしれません。
ヒーターの効きが悪くなる
車内のヒーターは、エンジンの熱を使って温かい空気を出しています。
ところが、冷却水が足りなくなると、この熱の流れがうまくいかず、ヒーターからぬるい風しか出てこないことがあります。
とくに冬場に「いつまでたっても車内が温まらない」と感じたときは、冷却水の量や漏れを確認してみるとよいでしょう。
車の冷却水漏れ|修理費用の目安とケース別相場
冷却水が漏れているとわかったら、気になるのが修理にかかる費用です。
ここでは、冷却水漏れの原因別におおよその修理費用の目安をご紹介します。
ラジエーター本体の修理・交換費用
ラジエーターが破損している場合は、多くのケースで交換が必要になります。
小さなヒビであれば補修で対応できることもありますが、年数が経っているものや腐食が進んでいるものは、新品またはリビルト品への交換が一般的です。
費用は部品代と工賃を合わせて、だいたい3万円〜7万円ほどが目安です。
輸入車や特殊な車種の場合は、もう少し高くなることもあります。
冷却ホースの交換費用
冷却ホースのひび割れや緩みによる漏れは、比較的シンプルな修理で済むことが多いです。
ホース自体の価格はそれほど高くなく、交換費用は部品代と工賃を含めて5,000円〜1万円前後が一般的です。
ホースバンドの締め直しだけで済む場合には、さらに費用を抑えられることもあります。
ウォーターポンプの修理・交換費用
ウォーターポンプの故障が原因の場合、ポンプ本体の交換が必要です。
この作業はエンジンまわりの部品を一部外すこともあるため、やや工賃が高くなります。
費用の目安としては、2万円〜5万円ほどが多く、タイミングベルトを同時に交換することも推奨される場合があります。
その場合は、追加で数万円の費用がかかることもあります。
ラジエーターキャップの交換費用
ラジエーターキャップは、部品代が数百円から千円程度と安価で、交換作業もすぐに終わることがほとんどです。
工賃を含めても1,000円〜2,000円ほどで対応してもらえることが多いため、まずはここから点検してもらうのも良い判断です。
小さな部品ですが、冷却システムのトラブルを防ぐうえでとても重要な役割を担っています。
ヘッドガスケットなどの内部漏れ修理費用
もっとも高額になる可能性があるのが、エンジン内部での冷却水漏れです。
ヘッドガスケットが劣化している場合は、エンジンの分解作業が必要になり、修理には時間と費用がかかります。
このケースでは、修理費用として5万円〜10万円以上になることもあり、状況によってはエンジンの載せ替えの検討が必要になるでしょう。
まとめ
今回は、車の冷却水漏れについて解説しました。
冷却水はエンジンの温度を保つために欠かせないもので、漏れがあるとオーバーヒートや重大な故障の原因になります。
走行中の異音や水たまり、警告ランプの点灯など、ちょっとしたサインに気づくことで、大きなトラブルを未然に防げます。
日頃の点検と定期的なメンテナンスを心がけ、愛車を長く安心して乗れるようにしていきましょう。
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