車を駐車する際に欠かせないサイドブレーキ。
しかし、使用していると「引きにくい」「解除できない」といったトラブルに見舞われることがあります。
そんな時、サイドブレーキが固くなる原因や対処法を知っておくことが大切です。
この記事では、サイドブレーキが固くなる理由と、それに対する解消法を詳しく解説します。
車の安全運転を守るためにも、早期の対処が必要です。
サイドブレーキが固くなる原因とは?
サイドブレーキが固くなる原因はさまざまですが、主にブレーキシステムや環境に関連しています。
ここでは、代表的な原因をいくつか挙げて、どのような状況が固くなる原因につながるのかを詳しく解説しましょう。
ワイヤーの不具合
サイドブレーキはワイヤーを使ってブレーキを作動させます。
ワイヤーが劣化したり、伸びたり、サビてしまうと、ブレーキを引いた時にスムーズに動作しなくなり、固く感じることも。
ワイヤーが引っ張りにくくなったり、伸びすぎると、適切なブレーキ力が発揮されず、固くなる原因になってしまうのです。
また、ワイヤーが引き切れていると完全に機能しなくなることもあります。
ブレーキシューの摩耗
ブレーキシュー(ドラムブレーキ部分)が摩耗してくると、サイドブレーキの効きが悪くなり、引きしろが長くなります。
その結果、ブレーキを引く際に余計な力が必要となり、固く感じる原因となるでしょう。
摩耗が進行すると、ブレーキの調整が適切でなくなり、シューの隙間が広がるため、サイドブレーキが重くなったり、引きにくくなることがあります。
ブレーキドラムの異常
ブレーキドラムの表面が摩耗したり、変形したりすると、ブレーキシューとドラムの間でスムーズな摩擦が生じず、固く感じる原因になります。
また、ドラム内に異物が挟まったり、汚れが溜まることで、ブレーキの効きが悪くなり、解除時に異常な力が必要となってしまうのです。
気温や環境の影響
サイドブレーキは外部の温度や湿度に影響を受けることがあります。
特に寒冷地では、サイドブレーキのワイヤーやブレーキ部品が凍結してしまうことがあるのです。
氷点下の温度では、ワイヤーに水分が入り込み、凍結することでサイドブレーキが解除できなくなったり、固くなったりすることがあります。
また、湿度が高い環境でもサビが発生し、部品が動きにくくなることも。
サイドブレーキの過剰な引きすぎ
サイドブレーキを過剰に引くと、内部の機構に過度の負荷がかかり、固くなることがあります。
サイドブレーキは、適切な力で引くことで、しっかりと作動しますが、無理に引きすぎると、ブレーキの解除ボタンやレバーが固くなり、次回使用時に解除が困難になることがあるでしょう。
サイドブレーキの不具合が引き起こすリスク
サイドブレーキの不具合は、単なる不便さを引き起こすだけでなく、深刻なリスクを伴う可能性があります。
ここでは、サイドブレーキが正常に機能しないことによる主なリスクについて詳しく説明しましょう。
走行中の安全性への影響
サイドブレーキが固くなる、または解除できない場合、走行中に重大な安全リスクを引き起こす可能性があります。
例えば、サイドブレーキが解除されていない状態で走行を続けると、後輪に常にブレーキがかかっている状態になり、車両が引きずられることになってしまうのです。
これにより、ブレーキシステムが過剰に負荷を受け、制動性能が低下します。
結果として、車両の走行安定性が失われ、運転中に思わぬトラブルを引き起こす可能性があるということです。
また、サイドブレーキが解除できない場合、駐車後に車両が動き出す危険性もあります。
特に坂道や傾斜地に駐車している場合、サイドブレーキが効いていないと車両が動き出し、事故を引き起こす原因となってしまうことも。
火災や機械的なダメージ
サイドブレーキが引きっぱなしの状態で走行を続けると、後輪に過度の摩擦が生じます。
この摩擦が続くと、ブレーキドラムやブレーキパッドに異常な熱が発生し、最悪の場合、火災を引き起こすことがあるのです。
特に、長時間の走行や下り坂でのブレーキの引きずりは、ブレーキ部品が過熱しやすくなり、火花や煙が発生する危険があります。
さらに、サイドブレーキが引きっぱなしの場合、ブレーキシステムの他の部品にもダメージが及んでしまうでしょう。
ブレーキシューの過度な摩耗やドラムブレーキの変形が進むと、修理費用が高額になることがあります。
サイドブレーキが固い場合の対処法
サイドブレーキが固く感じる場合、早期に対処しないと、車両のブレーキシステムやその他の部品にダメージを与える可能性があります。
サイドブレーキは車両を停める際に重要な役割を果たしているため、その機能が正常でないと安全性にも影響が及ぶ恐れが。
ここでは、サイドブレーキが固くなった際に取るべき具体的な対策を、車種や状況に応じて詳しく説明します。
ワイヤーの調整や交換
サイドブレーキはワイヤーを使ってブレーキを作動させる仕組みです。
ワイヤーの状態が悪くなると、サイドブレーキが固くなったり、逆に引きすぎてしまったりすることがあります。
まずはワイヤーの状態を確認し、適切に調整を行うことが重要です。
ワイヤーが引きすぎている場合、サイドブレーキのレバーが固くなり、力を入れて引く必要があります。
ワイヤーの調整を行うことで、サイドブレーキの引き具合を改善できるでしょう。
張りを緩めすぎないように調整し、適切な状態を維持することが大切。
ワイヤーの調整方法は車種ごとに異なりますが、一般的にはサイドブレーキの根元にある調整ネジを使って調整します。
ワイヤーが摩耗したりサビて硬化したりしている場合、調整では改善しないためワイヤーを交換する必要があるでしょう。
ワイヤー交換は比較的簡単に行える作業ですが、車両によってはエンジンルームや下回りにアクセスしなければならないこともあるため、整備士に依頼することをお勧めします。
また、交換する際には、純正のワイヤーを使用することが推奨されるでしょう。
ブレーキシューの点検と調整
シューが摩耗していると、ブレーキが効きにくくなり、固さを感じることがあるため、まずはブレーキシューの摩耗具合をチェックすることが重要です。
摩耗具合を確認し、必要であれば交換します。
シューの表面が平らでない場合や、摩耗が極端に進んでいる場合は、交換が必要です。
ブレーキシューの摩耗が軽微であれば、調整で対応できます。
ブレーキシューの隙間を適切に調整することで、サイドブレーキの引きしろを改善し、固さを解消できるでしょう。
調整時には、シューがドラムと接触する部分の位置を調整し、均等に力がかかるようにします。
調整がうまくいかない場合や、不安がある場合は、専門の整備士に依頼しましょう。
ドラムブレーキのメンテナンス
ドラムブレーキ部分に異物や汚れが溜まっていると、摩擦が不均一になり、正常に作動しません。
ドラムブレーキを取り外し、内部を清掃することが大切です。
汚れや異物が溜まっている場合は、それらを除去することでスムーズな作動が回復します。
特に、埃や砂粒が挟まっていると摩擦力が低下し、ブレーキが効きにくくなっているでしょう。
また、ドラムの表面が摩耗していたり、変形している場合は、交換する必要があります。
ドラムがひび割れていたり、摩耗して深い溝ができていたりする場合は、交換を検討しましょう。
ドラムの状態を定期的にチェックし、異常を感じた場合は早めに対応することが重要です。
温度や環境による影響への対処
サイドブレーキは温度や湿度の影響を受けることがあります。
寒冷地で使用する場合、サイドブレーキのワイヤーやブレーキ部品が凍結しないよう、温水で解凍する方法が一般的です。
温水を使って凍ったワイヤーや部品を溶かし、正常に作動させます。
また、予防として、寒い時期に駐車する前にサイドブレーキを軽く引いておき、ワイヤーが凍結しないようにすることも効果的です。
湿度が高い地域では、サイドブレーキのワイヤーや金属部品に防錆処理を施すことで、サビの発生を防ぐことができます。
サビが発生すると、ワイヤーが固くなり、スムーズに動作しなくなるでしょう。
定期的に防錆スプレーなどを使用して、サイドブレーキ部分を保護することが大切です。
サイドブレーキの引きしろ確認
サイドブレーキが固く感じる場合、引きしろが不適切であることが原因となっていることもあります。
取扱説明書に記載されている引きしろを確認し、規定の範囲内で設定されているかをチェックしましょう。
引きしろが長すぎる、または短すぎる場合、調整が必要です。
過度に長い引きしろでは、ブレーキの効きが悪くなり、逆に短すぎるとブレーキが解除しにくくなります。
サイドブレーキのレバーを引きながら調整し、適切な引きしろを設定しましょう。
調整が難しい場合や、問題が解決しない場合は、専門的な知識を持つ整備士に相談することをお勧めします。
まとめ
サイドブレーキが固いと感じた場合、早期の対処が非常に重要です。
固さの原因として、ワイヤーの不具合やブレーキシューの摩耗、ドラムブレーキの異常、環境要因などが考えられます。
これらの問題を放置すると、車両の安全性に悪影響を与えるだけでなく、ブレーキシステムのさらなる損傷や不具合を引き起こす可能性があるのです。
適切な対処方法として、ワイヤーの調整や交換、ブレーキシューの点検と調整、ドラムブレーキのメンテナンス、温度や環境による影響への対処などが挙げられます。
また、サイドブレーキの引きしろが適切であるかを確認し、車種ごとの規定に合わせた調整を行うことも大切です。
サイドブレーキの不具合は、走行中の安全性や火災、機械的なダメージといったリスクを引き起こすため、異常を感じた場合には速やかに点検・修理を行い、定期的なメンテナンスを心がけることが、車両の長寿命と安全運転を確保するための鍵となります。
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