エアコンをつけたまま走ると燃費が悪くなる。
そんなイメージをお持ちではありませんか?
実際、夏の冷房や冬の暖房でエアコンを使う場面は多く、燃費への影響が気になる方も多いはずです。
しかし、車のエアコンによる燃費悪化は「車種」や「使い方」次第で大きく変わります。
エアコンを使っても燃費をほとんど落とさずに快適に過ごせるケースもあれば、使い方によっては最大で60%以上も燃費が悪化する場合もあるのです。
本記事では、冷暖房それぞれの仕組みと燃費への影響、そして日常で実践できる節約テクニックを、信頼できる4つの記事をもとにわかりやすく解説します。
「燃費が気になるけどエアコンは使いたい」そんな方こそ、ぜひ最後までご覧ください。
車のエアコンはなぜ燃費に影響するのか?
「カーエアコンを使うと燃費が悪くなる」
そう聞いたことがある方は多いでしょう。
実際に、冷房と暖房ではエアコンの仕組みが異なり、それぞれ燃費への影響の程度も違うのです。
ここでは、冷房と暖房のしくみと燃料消費への影響を解説します。
冷房時に燃費が悪くなる理由
車の冷房機能では、「コンプレッサー」と呼ばれる装置が重要な役割を果たしています。
コンプレッサーは、冷媒ガスを圧縮し、気化熱を利用して冷たい空気を作り出す機械です。
この装置の多くは、エンジンの動力を使って駆動しています。
そのため、エアコンをONにすると、エンジンに追加の負荷がかかり、必然的に燃料消費が増えることになるのです。
実際に行われた燃費テストでも、この傾向は実証されています。
たとえば、外気温が25℃の状況下で、エアコンOFFの燃費が8.1km/Lだったのに対し、24℃設定でエアコンONの状態では7.1km/Lとなり、約14%の燃費悪化が確認されました。
また、外気温が35℃の真夏にエアコンをMAX稼働させた場合では、燃費が5.1km/Lまで落ち込み、最大で約60%も燃費が悪化する結果に。
このように、冷房を使うだけで想像以上に燃費が低下する可能性があるため、使い方には注意が必要です。
暖房は基本的に燃費に影響しない
車の暖房は、冷房とはまったく異なる仕組みです。
走行中のエンジンは非常に高温になるため、過熱を防ぐために「冷却水」を循環させて温度を調整しています。
暖房は、この冷却水がエンジンから吸収した熱を利用し、温風として車内に送り出す構造です。
つまり、暖房のために新たに燃料を使うわけではなく、もともと発生しているエンジンの排熱を再利用しているということになります。
そのため、暖房機能自体が燃費に大きく影響することはなく、基本的には燃料消費に対して非常に効率的な仕組みだといえるでしょう。
A/Cスイッチ・AUTOモードはどう使う?
カーエアコンの燃費効率を左右する要素のひとつが、「A/Cスイッチ」や「AUTOモード」の使い方です。
これらのスイッチは便利な反面、仕組みを理解せずに使うと、知らないうちに燃費を悪化させてしまう原因にもなります。
ここでは、それぞれの機能と注意点を解説しますね。
A/Cスイッチの役割と注意点
A/Cとはエア・コンディショナーの略で、車内の空気を冷やす・除湿する際に使用する、いわゆる冷房を稼働させるためのスイッチです。
このスイッチをONにすると、コンプレッサーが作動し、冷媒を圧縮・循環させて冷風や乾いた空気を送り出すようになります。
そのため、夏場の冷房や湿気の多い時期の除湿には欠かせない機能ですが、冬場の暖房使用時には基本的に不要です。
というのも、暖房はエンジンの排熱を利用して温風を送るだけなので、A/CスイッチをONにしなくても十分に温まります。
むしろ、A/Cを常時ONにしていると、コンプレッサーが稼働し続けて燃料を余計に消費し、結果的に燃費が悪化する恐れがあるということです。
さらに冬は空気が乾燥しがちなので、A/CをOFFにしておくことで車内の過度な乾燥を防ぐ効果も期待できます。
ただし、フロントガラスが曇って視界が悪くなる場合などには、A/CをONにして除湿機能を使用しましょう。
曇り取りや湿気対策が必要なときだけONにし、それ以外ではOFFにする。
そんなメリハリある使い方が、燃費の節約にも快適性にもつながります。
AUTOモードは便利だが燃費面では要注意
最近の車に多く搭載されている「AUTOモード」は、設定した車内温度を維持するために、風量や風向、A/CのON/OFFを自動調整してくれる機能です。
とても便利な機能ですが、注意したいのがA/Cが自動でONになる点。
たとえば、冬に暖房だけを使いたいと思っていても、AUTOモードをONにしていると、内部制御によってA/Cが勝手に作動し、意図せずコンプレッサーが稼働しているケースがあります。
その結果、燃費が不要に悪化してしまうことも。
AUTOモードを多用していると、こうした「隠れた燃費ロス」に気づかないまま走行を続けてしまう可能性があります。
そのため、除湿や冷房が不要な場面では、AUTOモードをOFFにして手動で操作することが省エネのコツです。
とくに冬場は、暖房と風量だけを自分で調整することで、無駄な燃料消費を抑えられます。
燃費を悪化させないエアコンの節約テクニック
エアコンによる燃費の悪化は、我慢ではなく工夫で防げます。
ここでは、冷房・暖房に関わらず、日常の中ですぐに実践できる5つの節約テクニックをご紹介!
1. 走行前の「換気」が燃費節約の第一歩
真夏の炎天下に停めていた車内は、温度が60℃以上に達することもあります。
この状態でエンジンをかけてすぐにエアコンをMAXにすると、コンプレッサーの負荷が一気に高まり、燃費が急激に悪化してしまうのです。
その対策として有効なのが、走行前の換気。
エンジンをかける前に窓をすべて開け、30秒~1分程度空気を入れ替えるだけで、車内温度が10℃以上下がることが確認されています。
ある測定では、この工夫をしただけで燃費が約20%改善した事例もあるほどです。
窓を閉め切ったまま冷房を効かせるより、先に空気を入れ替えてから冷房をONにするほうが断然効率的ということですね。
2. 設定温度は25℃前後がベストバランス
冷房時の設定温度は、低すぎても高すぎても燃費に大差はありません。
カーエアコンの多くは、設定温度が高い場合でも冷たい空気に温かい空気を混ぜて出す制御をしているため、単純に「設定温度を上げれば省エネ」とは限らないのです。
実際、自動車部品メーカーの技術情報によると、25℃前後が燃費と快適性のバランスが最も良いとされています。
無理に設定温度を上げて我慢するよりも、快適な温度を保ちながら効率的に冷房を使うほうが、結果的に燃費にも優しい運転になるということです。
3. 冬場の乾燥・曇りへの対応
冬場のエアコン使用時に注意したいのが、車内の乾燥と曇りです。
暖房自体は排熱を使っているため燃費に影響しませんが、A/CがONのままだと除湿が働き、燃費を悪化させる原因になります。
そのため、普段はA/CをOFFにしておき、フロントガラスが曇ったときだけ一時的にONにするのが正しい使い方です。
A/Cを常時ONにしていると、乾燥が進みやすくなり、喉や肌への負担も増加します。
冬場は、必要なときだけA/Cを使い、車内の湿度バランスを保つことが、燃費にも体調管理にもおすすめです。
4. 短距離移動を繰り返さない
日常の中でついやってしまいがちなのが、「ちょっとした用事で何度も車を使う」こと。
しかし、短距離移動を繰り返すたびに、車内は再び暑く(寒く)なり、そのたびに冷暖房をフル稼働させる必要があります。
エアコンの冷却・加熱の初動時はもっともエネルギーを消費するのです。
そのため、一日に何度も乗り降りして毎回エアコンをMAXで使うと、燃費はどんどん悪化していきます。
できるだけ用事をまとめて1回の移動で済ませることが、結果的に冷暖房の回数を減らし、燃費の節約につながるのです。
5. 駐車場所は日陰や地下がベスト
直射日光が当たる場所に長時間駐車すると、車内温度はあっという間に上昇し、冷房の負荷が増大します。
その一方で、日陰や屋内駐車場、地下駐車場などは外気の影響を受けにくく、車内温度の上昇を最小限に抑えることができます。
冷房の稼働時間を短縮できれば、当然コンプレッサーの使用も抑えられ、燃料消費も減少します。
「少し歩くけど日陰に停める」「スーパーでは立体駐車場を選ぶ」といった小さな工夫が、エアコンの負荷軽減につながるエコドライブの第一歩です。
窓開け走行はアリ?ナシ?
「窓を開けて走行すると燃費が悪くなる」と思われがちですが、これは走行速度と状況によって変わるのが実情です。
高速道路では、窓を全開にすると空気抵抗が増加し、燃費が約5%悪化するというデータがあります。
街中の低速走行や短時間の換気であれば、燃費への影響は1〜2%程度にとどまり、大きなロスにはつながりません。
一方で、真夏の炎天下では、前述したように直射日光により車内温度が60℃近くまで上昇することもあります。
こうした環境下でいきなりエアコンを作動させると、冷却負荷が増え、かえって燃費が悪化する可能性があるということです。
そのため、走行前に窓を開けて30秒〜1分程度換気することで、車内温度を効率よく下げ、エアコンの負荷を軽減する方法が有効とされています。
このように、窓開けは状況によっては燃費削減に効果的な手段といえるでしょう。
そのため、窓開け走行を一律に避ける必要はなく、場面に応じて柔軟に使い分けることが重要です。
低速走行や冷房の初動時には、むしろ燃費に優しいアプローチとなる場合があります。
まとめ|エアコンは「我慢」ではなく「賢く使う」が正解
エアコンによる燃費の悪化は、車の構造と操作方法を正しく理解することで、最小限に抑えることが可能です。
特に、A/CスイッチのON・OFFやAUTOモードの使い方を見直すだけでも、無駄な燃料消費を減らす効果が期待できます。
「エアコンを使わない」ことが必ずしも正解ではなく、必要な場面で正しく使うことが、燃費・快適性・安全性すべてを守る近道です。
暑さや寒さを我慢せず、賢くエアコンを使うことが、ドライバーにも車にもやさしいエコな選択といえるでしょう。
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